ニッケイ新聞 2009年8月27日付け
武道や体育を通じて、国際社会において指導的な役割を果たし得る人材育成を目的とした国際武道大学(千葉県勝浦市)が、海外からの留学生を募集している。
柔道や剣道の技術を高めながら、日本語や日本文化を学ぶ一年のコース(別科武道専修課程)で、来年四月から始まる。定員は二十人。学費は年間五千ドルで、奨学金制度もある。
案内のために来伯中の樗澤(ぶなさわ)隆治・同別科長(教授、65、東京)は「経験者の中には、その後指導者になったり、選手になった人もいる。いろいろな目的に沿って来てくれれば、それに応じて指導をします」と説明をした。
同大学の留学生受け入れは今回で十七回目。ただ、樗澤別科長によると、年々ブラジルからの留学生は減っているという。二〇〇六年にサンパウロ市イビラプエラの「南米講道館」(柔道オリンピック・アリーナ)が完成して以来、世界中の猛者が同館に集まるようになりブラジル柔道のレベルが上がったからだという。
一緒に訪れた柔道家の石井千秋さん(68、栃木)は、「充実した施設で、柔道の型や歴史などの基礎も学べます」と応募を呼びかけた。
応募締め切りは十一月十日まで。必要書類など詳細問い合わせは石井さん(11・3289・3405)まで。