ホーム | 日系社会ニュース | 大阪・サンパウロ姉妹都市40周年=記念歌謡ショーと紅白歌合戦開催へ=親善大使・成世昌平さん迎え=移民歌った「みかえり富士」も=9月5日、文協大講堂で=作詞家・もずさんも講演

大阪・サンパウロ姉妹都市40周年=記念歌謡ショーと紅白歌合戦開催へ=親善大使・成世昌平さん迎え=移民歌った「みかえり富士」も=9月5日、文協大講堂で=作詞家・もずさんも講演

日系社会ニュース

ニッケイ新聞 2009年8月29日付け



 サンパウロ市と大阪市が姉妹都市提携をして四十年。大阪市から、橋本寛樹政策企画室都市外交部長ら三人、市議会から木下吉信市会議員、大阪・サンパウロ姉妹都市協会(吉川謹司会長)から岡田茂男副会長、市民交流団(もず唱平団長)二十二人などの使節団二十八人が今月末から九月二日にかけて来伯する。大阪音楽親善大使の歌手、成世昌平さんが三十一日に来伯、九月五日に記念歌謡ショーと紅白歌合戦が文協大講堂(リベルダーデ区サンジョアキン街381)で開催される。ブラジルへの移民を歌った曲「みかえり富士」も披露される。

 民謡甲会家元の成世さんは、「はぐれコキリコ」などのヒット曲で知られる日本民謡界の第一人者。姉妹提携四十周年にあたって平松邦夫大阪市長から親善大使に任命され、初来伯が決定した。
 五日の記念歌謡ショーは大阪サンパウロ姉妹都市提携四十周年記念・成世昌平ブラジルコンサート実行委員会(高木ラウル総裁、北川彰久実行委員長)が主催。在聖総領事館、ブラジル日本文化福祉協会、ブラジル日本都道府県人会連合会が後援する。
 第一部は「ふるさと民謡巡り」。日本の北から南まで親しみやすい誰でも知っている民謡を、流暢なトークと共に素晴らしい美声で聞かせる。関西で活躍する三味線奏者高堂淑恵さんが来伯し、伴奏を行う。
 第二部では、「花街の母」などの作詞で有名なもず唱平さん(大阪芸術大学教授)が、唱歌「赤トンボ」を題材に特別講演会を行う。
 第三部では、富士山をテーマに移民の心情を綴った「みかえり富士」(もず唱平作詞、船村徹作曲)を中心に、「鶴の舞橋」、「貝殻恋歌」などを披露する。また、「ノスタルジア椎葉」では、宮崎県民謡「ひえつき節」の作詞家で、移民として苦労を重ね、スザノで亡くなった詩人の酒井繁一氏を顕彰する。また、「みかえり富士」のポルトガル語版発表会も行なわれる。
 第四部では、「日伯交流紅白歌合戦」が行われ、両国合わせて三十人の歌手が歌い競う。審査委員長は、もず氏が務め、双方の優秀歌手にはサンパウロ市長、大阪市長から賞品が贈られる。日本からは木下義信大阪市会議員、ブラジルからは歌手の加藤テレーザさんなども歌う予定だ。
 成世さんは六日、リベルダーデ広場で開催される「リベルダーデ・サンパウロ大阪民間交流式」とジャバクアラ文協ホールで開催される「第四回マナブ・マベ日伯近代美術館建設支援歌謡祭」にそれぞれ特別参加。九日午前九時から宮城県人会で開催される民謡ワークショップに出演し、十一日にはパラナ州ロンドリーナ市でコンサートを開催、十四日に帰国する。
 四十周年記念歌謡ショーのチケットは、ブラジル日本アマチュア歌謡連盟(INB)、北川音楽事務所、ニッケイ新聞社、文協、老ク連、明石屋などで取り扱っている。問い合わせはニッケイ新聞社(11・3208・3977)まで。