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日本祭りは30万レの黒字に=県連=センター基金検討も=来年に向け準備開始へ

ニッケイ新聞 2009年8月29日付け

 ブラジル日本都道府県人会連合会(県連、与儀昭雄会長)の八月代表者会議が二十七日午後、文協ビル十四会議室で行われた。先月行われた第十二回フェスティバル・ド・ジャポン(日本祭)の仮の収支決算で、与儀会長が三十二万六百四十一・七〇レアルの黒字を発表した。正式な決算報告は十月以降に行なわれる見込み。

 与儀会長の挨拶に続き事務局報告、会計報告が行われ、議題に移った。
 フェスティバル・ド・ジャポンのアンケートが配られ、参加した感想や、良い点、悪い点を指摘してもらうよう要請した。
 また、執行部の中では、収支の確定後、ブースの使用料一千レアルを参加した四十三の各県人会にそれぞれ返金、もしくは県連センターの基金にするという話があるという。ただ、逆に収支が赤字の際には各県人会に更に支払いを求めるのか、という問題点も残った。
 神奈川協会からは二宮金次郎の紹介や文化的な催しを行ったが、ブース使用料が三千五百レアルと高すぎる、という意見が出た。
 来年のフェスティバル・ド・ジャポン(第十三回)を開催することが拍手多数により、同会議上で決定した。早速準備を進める事になり、十月までにスポンサーに頼みに行くという。
 各種報告では、国際交流委員会から、ウルグアイで開催される第十五回汎米日系人大会代表者会議に矢野敬崇大分県人会長が、第五十回海外日系人大会に与儀会長と園田昭憲副会長が、それぞれ県連代表として参加することが発表された。また宮崎県人会の黒木慧会長が、二十三日に行なった県人会創立六十周年記念式典への参加に謝意を述べた。
 その他、二十三日に開催された第二十三回ゲートボール大会について、高齢者の部に二十七チーム、壮年の部に二十チーム、計四十七チームが参加し、熊本Bチームが総合優勝を果たしたことが報告された。

上陸記念碑10月に移転

 サントスのボケイロン海岸にある「日本移民ブラジル上陸記念碑」は現在、エミサリオ・スブマリーノ公園に移転するために取り除かれている。坂本アウグスト栃木県人会長、吉村幸之佐賀県人会長、前田ネルソン三重県人会長ら三人が実行委員会を立ち上げ、十月十八日午前十時にサントス市や中井貞夫市議の協力を得て、移転を記念したイナウグラソンを開催、午後四時までアトラクションなどを披露する。
 当日はサントス日本人会が売店を出し、鳥取県人会の笠踊り、沖縄県人会の太鼓が出演するという。同公園は海岸沿いで駐車場もあり、ゆっくり写真撮影も出来るという。