ニッケイ新聞 2009年9月2日付け
予算管理省は八月三十一日、来年度経済成長率を四・五%、インフレ率を四・三三%、最低賃金を五百五・九〇レアルと想定した二〇一〇年度予算案を議会へ上程と九月一日付けグローボ・サイトが報じた。
公共投資は四百六十億レアル、国庫とは独立した公営事業投資が九百四十四億レアル。今年度予算に一八%を上乗せし、三百六十億レアルとなる。政府は成長率を五%と見込んでいるが、大事をとって四・五%に抑えたといっている。
歳入は更生福利引当金を含めて八千五百三十六億レアル、今年度歳入の一四・八四%増と見ている。国家債務や公債の配当金、地方自治体への交付分を差し引くと、純歳入が七千九十七億レアルと見ている。
最低賃金は二〇一〇年、小数点以下を切り上げて五百六レアルになる模様だ。現行四百六十五レアルの八・七九%増。発効は一月、二月から受取れる。
最低賃金の引き上げで変わるものは、被雇用者の福利引当金(INSS)が四〇・四八レアル。雇用者の負担金が六〇・七二レアル。INSS滞納分も調整される。
個人負担者のINSS(一一%)は、一月から五五・六六レアルに調整される。自由業者(二〇%)は、一月から一〇一・二〇レアル。
年金は一最低賃金の場合、調整は八・七九%の五百六レアル。最低賃金以上を享受する場合は、政府の予想インフレ率を三・六四%としてプラス二〇〇八年の経済成長率(五・一%)の半分二・五五%、合計六・一九%の調整になる。