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東西南北

ニッケイ新聞 2009年9月3日付け

 八月二十九日からリオ市のサマリターノ病院に入院していた最高裁判事カルロス・アウベルト・メネゼス・ジレイト氏が一日未明、すい臓ガンのため死亡した。五月の手術後、化学療法を続けていた同氏は、存命なら八日に六七歳の誕生日を迎えるはずだった。一日夕方、リオ市の墓地に埋葬されたが、葬儀に出席のルーラ大統領は、同判事の功績を称える文書も発表。最高裁などは、一、二日に予定されていた審議を中止した。
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 八月三十一日発表の岩塩層下石油開発要領について、ルーラ大統領は、上院、下院各四五日間、計九〇日間での審議を要請。セーラサンパウロ州知事は、開発要領をまとめるのに二二カ月かかったのに、三カ月での審議は無茶だと批判したが、野党の一斉反発に、連立与党PMDB(ブラジル民主運動党)のテメル下院議長も二日、大統領に緊急動議扱いから外すよう要請。また、同党下院リーダーのアウヴェス氏も、三日の政府との会合で同様の要請をする予定だ。専門家による委員会結成だけで三週間かかるという石油開発要領審議。選挙は得意のルーラ大統領も、今回の目利きの程は?
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 サンパウロ市南部のファヴェーラ・エリオポリスで八月三十一日夜、乗用車を盗もうとした三人組と、追跡中の隣のサンカエタノ市のメトロポリタン警察官が銃撃戦となり、学校帰りの一七歳の女子学生が流れ弾で死亡。一歳八カ月の赤ちゃんを残しての無実の死に怒った市民は、当日と一日に大々的な抗議行動。撃ったとされる警察官は軍警を除名された人物だという。抗議行動中の路面にも書かれた〃ジュスチッサ(正義)〃の言葉は、二日の女子学生の埋葬でも繰り返し叫ばれたが、この手の事件が続いている…。