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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年9月3日付け

 ―勝負は勝ってこそ。そう感じた第十四回世界剣道選手権大会だった。日本チームは男女共に、個人、団体で優勝。力の違いを世界に見せつけた。
 前回大会で、男子団体は優勝を逃したことから、余計に注目を集めた。前日の記者会見では国際剣道連盟の武安義光会長が「歴史的な汚点」とまで述べた。
 同氏の立場を忘れての発言に、並々なる思いを感じた。「剣道の目的は勝敗にあらず」と後に付け加えたが、やはり勝ち負けに拘ってこそ。
 結果的に日本が完全制覇を成し遂げ、面目を保ったが、普及が進むにつれ、「もしも」はいつか起こり得る出来事。既に、「日本が勝って当たり前」という雰囲気が変わってきているという。
 実際、韓国人選手の台頭は著しく、近い将来「日本のお家芸」と言えない日も来るのでは、と悔しそうな姿の韓国チームを見て感じた。(仙)