ニッケイ新聞 2009年9月4日付け
農業婦人部連合会(ADESC)は、家の光主催「第十七回世界こども図画コンテスト」にブラジルから応募された作品約五百点の展示会を八月十五日、宮城県人会館で開催した。約二百人が来場し、こどもたちの創造性豊かな絵に魅了された。
今回は四人の先生によって選考会が行われ、日本へ送る百六十六枚の絵が選ばれた。
今までは、選考で選ばれた絵しか展示されず、それ以外の絵は一般に公開されることがなかったが、今年は宮城県人会を会場に全ての絵が展示され来場者の目に触れた。
会場には多くの親子が訪れ、飾られた絵を前に記念撮影をしている姿が見受けられた。
家族や動物、街の風景を描いたものから、サンバの踊り子やバテリスタ、バイアーナ、ボイ・ブンバの闘牛などブラジル文化を華やかに表現した絵も多く、訪れた人々の目を引いた。
日本から来伯中という女性は、「色使いが大胆。日本の子供の絵とはどこか違う」と印象を話していた。
今年は毎年に比べ、明るい絵が多かったそう。趣向を凝らした絵が多かったと好評だった。
ADESCの上芝原初美副会長と栖原マリーナさんは「飾られている絵を見て、親と子が一緒になって喜んでくれたのが嬉しかった」と話し、「子供の絵にはあっと感動させるものがある。例年より来場者が増え、多くの人に絵を見てもらえて良かった」と笑顔で語った。