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サンパウロ市に響く「みおつくしの鐘」=大阪・サンパウロ姉妹提携40周年=さらなる交流めざして=式典と記念フェスティバル

ニッケイ新聞 2009年9月10日付け

 大阪市とサンパウロ市の姉妹都市提携四十周年を記念して、四日午後、サンパウロ市役所で記念式典が行なわれた。「不惑」を迎えた両市の友好関係を祝い、大阪市からサンパウロ市へ、友情の証として「みおつくしの鐘」(愛の鐘)が贈られた。姉妹提携の象徴「大阪橋」のあるリベルダーデの広場では、五日から七日まで記念フェスティバルも開催され、関係者一同さらなる交流へ誓いを新たにした。

 節目の式典にあたり、大阪からは、大阪・サンパウロ姉妹都市協会の岡田茂男副会長、木下吉信大阪市会議員、橋本寛樹・同市政策企画室都市外交担当部長、市民交流団(もず唱平団長)ら二十一人の使節団が来伯。
 市役所での記念式典にはアルダ・マルコ・アントーニオ副市長、アルフレッド・コタイチ・ネット国際局局長、飯星ワルテル下議、小林雅彦在聖首席領事、池崎博文ACAL(リベルダーデ文化援護協会)会長、木多喜八郎文協会長など約六十五人が出席した。
 木下議員は「学問、スポーツなど文化面だけに留まらず経済面でも共に発展していこう」と話し、「永遠の友情の証として鐘を受け取って欲しい。両都市の友情がさらに強固なものになることを期待する」と力を込めた。
 岡田副会長は、「男は四十にして顔をつくるというように、四十年というのは一つの節目。四十周年を迎え、成熟した関係を築けたのでは」と話し、「サンパウロ市の爽やかな風で愛の鐘を鳴らして下さい」とあいさつした。
 アルダ副市長は「サンパウロ市は歴史の短い街、歴史の長い大阪市に多くを学びたい」と話し、「大阪市が姉妹都市であることは我々にとって非常に光栄である。今後も、共にさらなる発展を目指したい」と述べた。
 式典の中で、副市長から岡田副会長へサンパウロ市の旗を贈呈。岡田副会長からは、親書と記念プレートが贈られた。
 大阪から贈られた「みおつくしの鐘」は、富山県高岡市の「老子(おいご)製作所」により製作されたもの。洋風の鐘型で口径四一・五、高さ四〇センチ、重さ四十五キロ。大阪市章と「愛」の文字がデザインされている。
 式典で鐘が披露され、副市長により鳴らされた。会場では大阪市写真展も開かれ、鮮やかなパネルが会場を飾った。
 鐘の設置場所は現在、市や関係者により検討されている。
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 五日午前十時から行なわれた「リベルダーデ・フェステイバル」開会式には、大阪市使節団、サンパウロ市のアルフレッド国際局長ほか、サンパウロ・大阪姉妹都市委員会の高木ラウル委員長、大部一秋在聖総領事、千坂平通JICA聖支所長、池崎ACAL会長、飯星、ウィリアン・ウー両下議らが出席。席上、「みおつくしの鐘」が披露された。
 高木委員長は、「皆の協力により四十周年を祝うことが出来た」と喜び、「フェスティバルも三日間おおいに楽しんでいただきたい」とあいさつ。
 大部総領事は「両都市の交流が、日伯の益々の友好につながれば」と期待を込めた。
 橋本部長は「サンパウロ市の子供たちに健やかに育って欲しいとの願いを込め、鐘を贈呈した」と説明し「今回は一般市民レベルでも交流を図れることに期待している。五十周年に向け、新たな一歩を踏み出そう」と述べた。
 池崎会長は「永遠の愛を示す鐘を受け取ることは、我々のリベルダーデ区にとって大変名誉なことである」と語った。
 アルフレッド局長は、「鐘を鳴らし、ブラジルの子供たちの健やかな成長を祈ろう」と述べた。
 鐘の披露で出席者が順に鐘を鳴らしていくと、広場に明るい音が響き渡った。その後、鏡割りが続いた。
 隆盛太鼓による力強い太鼓演奏や、河内男節に合わせた日伯音楽交流協会(ANBIM)の舞踊も披露された。