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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年9月10日付け

 先月末に開催された世界剣道選手権大会では、ブラジル勢の活躍が目立った。代表二十人のうち、三人がサンタ・カタリーナ州ラーモス移住地の出身者だ。
 一九七一年に入植した尾中弘孝さんを中心に、七三年に剣道部を発足。手作りで建てた剣道場で子弟達を鍛え、国内外の大会で好成績をおさめるようになった。
 日本文化を伝える場所だけでなく、ブラジル代表チームの合宿も今年行われ、ラーモスはブラジル剣道界にとっても不可欠な存在。
 先週末あった、同移住地さくら祭りでは、団体三位に入賞した先の三人を含め、剣道部員らは型を披露、故郷に錦を飾った。
 移住者の子弟は、「ここは移住地全体が一つの家族のようで居心地がいい。年に四回は帰る」と語る。移住地と若者とを結び付けるのに、剣道が一役買っているようだ。 (仙)