ニッケイ新聞 2009年9月11日付け
メキシコ在住のボリビア人牧師のヘナロ・G・ルーナ容疑者は九日、天のお告げでカウデロン墨大統領に警告するためといって、カンクンからメキシコシティへ飛行中のアエロメキシコ航空のボーイング七三七をハイジャックしたと十日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。
同容疑者の供述によれば、メキシコを大地震が襲い多数の犠牲者が出るから、市民は罪を悔い改めて祈るよう大統領から布告して欲しいという。黙示録の数字六六六をさかさまにした九九九の二〇〇九年九月九日に決行したようだ。
同機には乗客、乗員一一二人が乗っていたが、現地警察は乗客を降ろした後、犯人と思しき九人を逮捕した。取調べ後、他の八人は協力を強制された乗客と判明。犯人は清涼飲料水の缶二個を手製爆弾と脅したが、単なる飲料水であった。