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景況感=経済の加速化進む=第3四半期は危機以前へ
ニッケイ新聞 2009年9月12日付け
ブラジル地理統計院(IBGE)は十日、七月から九月の第3四半期における工業生産指数や小売市場、乗用車の登録更新、電気消費量、国道の車両通行量などから、景況感が第2四半期より向上、昨年同期比でも前進の見込みと発表したことを十一日付けフォーリャ紙が報じた。
IBGEでは、第3四半期のGDP(国内総生産)を前期比で三%増、前年同期比で〇・五%と見ている。第2四半期のGDPは十一日に発表されるが前期比一・六%から二%位と見ている。昨年同期比では、マイナス一%から一・五%。景気後退(リセッション)脱出がこれで確認できる。
一方、第3四半期の予測通りに行けば、経済は金融危機以前の状態へ復帰といえる。金融危機の影響を最も受けたのは、輸出産業を中心とした工業部門であった。だから、七月以降の工業生産の回復や、資金流通の改善、サービス部門の健闘、消費の向上、信用の回復といった数字は、金融危機を乗り切った証拠となる。
第3四半期の産業回復には、基本金利の引き下げやIPI(工業税)の減税、労働者の所得向上などが手伝った。景気後退に関らず勤労者所得は一月から七月に前年同期比四・八一%増で消費市場の健在さを維持した。
工業設備の稼働率も、八月は八一・三%に達した。あとは信用の回復とクレジットの正常化に助けられて、輸出の伸びも回復することを期待している。食品や衣服などのローンに無関係の消費は、五月から活況を呈している。