ニッケイ新聞 2009年9月12日付け
十一日に地理統計院が第2四半期の国内総生産(GDP)は第1四半期比で一・九%、〇八年第2四半期比でマイナス一・二%の成長と発表。〇九年上半期と〇八年上半期の比較では一・五%のマイナス成長だが、過去一二カ月間では一・三%の成長という。例によって強気のルーラ大統領は、「ブラジルは危機に立ち向かう備えが十分出来ていた」「マイナス成長は、一部の人達が政府発言より報道などを信じ、パニックを起こしたから」と自画自賛。消費の落込みが小さかった事などをさしたのか「貧しい人達のお陰」との発言は、解雇などに苦しみつつも忍耐した国民への賛辞にしては今ひとつ? ちなみに第2四半期にプラス成長は、中国とブラジル、フランスとか。
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世界女子サッカー界で〇六年から連続して最優秀選手に選ばれているマルタが、十月に持たれる女子リベルタドーレス杯に挑戦するサントスでプレーする事に。〇三年から国外でプレーしてきた女王を迎えたサントスのホームスタジアムには赤い絨毯が敷かれ、10番のユニフォームをつけたマルタも、感極まって涙ぐみながら迎えてくれたファンに挨拶をした。
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今年だけで六九頭もの動物が死んだゴイアニアの動物園で、一月に起きたカバなどの死の責任は五人の職員にあるとの報告書が提出された。七月二十日に閉鎖されてからも動物の死が続き、大気汚染や騒音などによるストレスの他、毒を盛られたなどとも推測されていたが、五人の職員については不適切な麻酔使用などの疑いがあった模様。栄養失調で貧血を起こして死んだ動物もいたというが、大戦中の上野動物園での話のように泣く泣く薬を使った例とは違うような…。