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ロライマ州=大統領初回訪問に難=米生産者が暴力の出迎え

ニッケイ新聞 2009年9月16日付け

 ロライマ州のボア・ヴィスタ空港竣工式に臨んだルーラ大統領は十四日、同州のラポーザ・セーラ・ド・ソールから最高裁判決で追い出された米生産者の強烈な抗議運動で迎えられ、軍警が武力鎮圧で制するに至ったと十五日付けフォーリャ紙が報じた。
 同州に大統領が赴いたのは二〇〇三年、大統領に就任して以来初めてであった。抗議の出迎えには、パカライマ市のパウロ・クアルテイロ前市長が参加、デモを指揮した。大統領は危険を察し、祝典会場には姿を見せなかった。
 警備に当った軍警に対し、デモ隊百五十人は尿や卵、トマトを投げつけた。式典会場は異様な雰囲気に包まれ、デモ隊は対決姿勢を露にしていた。軍警は騎馬隊で蹴散らし、ゴム弾を発砲した。