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北朝鮮でブラジル人が訓練=組織消滅、多数が地下生活

ニッケイ新聞 2009年9月17日付け

 軍政下の七〇年代、ブラジル左翼運動の活動家多数が北朝鮮でゲリラの実地訓練と武器購入の資金援助を受けていたことを十三日付けエスタード紙が明らかにした。
 授業は、スペイン語で行なわれた。政治手法や戦略立案法、潜伏、社会撹乱、火薬の扱い方、機関銃や機銃の扱い法などの教練を受けた。
 ブラジルの農村ゲリラは、キューバとシベリア経由で中国や北朝鮮へ渡り、訓練を受けて帰国した。しかし、ブラジルの人民解放前線(VPR)が分裂したため、地下活動には至らなかった。
 ブラジルの軍政時代、外国の在伯大使らの拉致がひんぱんに行なわれた。外交官解放と引き換えに、多数の左翼活動家が釈放また国外追放となった。官憲当局の弾圧を逃れて、多くが国外へ密航した。

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