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ホワイト・ハウス=麻薬リストにブラジルも=中継地の条件を備える

ニッケイ新聞 2009年9月18日付け

 米ホワイト・ハウスは十六日、世界の麻薬生産と販売に取り組む二十カ国一覧表を議会へ提出と十七日付けグローボ・サイトが報じた。同リストの中にブラジルは、麻薬の中継拠点と消費市場として名を連ねている。
 最も生産が盛んなのは、ボリビアとコロンビアだ。しかし、米国が最も問題視しているのは、ラテン・アメリカで麻薬王国のボスとして君臨している、ベネズエラとボリビアであるという。
 両国は、国際法で定めているような麻薬取引の厳しい取締りや犯罪防止に努めていないと米政府が報告。三番目に問題視されているのは、ヘロインと共に、メタフェタミン生産を増加させているミャンマーだ。掲載の二十カ国は、国際社会の非難など気にしていない。
 ブラジル政府は米国の要請には協力の姿勢を見せているが、同国が麻薬の出荷中継地として便利であることに変わりはない。同国での消費量が多いのも、中継地としての条件を備えているからだという。