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現代作家、木島孝文個展=デコ画廊で23日から

ニッケイ新聞 2009年9月18日付け

 デコ画廊は、日本内外で活躍する現代美術作家木島孝文氏の個展「Takafumi KIJIMA ExhibitionVI(木島孝文展6)」を二十三日から、来月十七日まで同画廊(Rua dos Franceses, 153)で開く。入場無料。
 木島氏は、文化庁新進芸術作家海外研修制度の研修員として初来伯。このたび、約三十点の自作品を持参した。
 昨年、横浜であったブラジルアート展にも足を運んだ。「原色による作品が多いと思っていたが、日本に見られるような現代美術作品が多く、自分の作品もしっかり見てもらえる土壌があると感じた」と話す。
 木島さんの作品は、日本画の技法を踏襲。木製パネルや椅子、壁、床一面をキャンバスに、セメントや漆喰、鉄、銀などを塗り込み、独特な世界観を表現している。
 ブラジル滞在は約一年。「アマゾンやサルバドールを訪れたい。何か違うものを発見し、作品も作っていければ」と意欲を見せていた。
 イナウグラソンは二十二日午後七時から。
 詳しくはデコ画廊(11・11・3289・7067)まで。
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 きじま・たかふみ
 七四年、東京生まれ。武蔵野美術大学造形学部日本画学科卒業。九八年から日本各地で展覧会を開く。パリで一年の研修経験があり、海外への出品は、アイスランド、フランス、ブラジル。