ニッケイ新聞 2009年9月19日付け
「サツパリとコクガあゐ」。首を傾げるような〃日本語〃で表示されたうどんなど、怪しい日本食品がズラリと並ぶ食品店。
商品をひっくり返すと「韓国産」「台湾産」「中国産」。やっぱり―といいたくなるのは記者だけだろうか。
パッケージ写真を見ても色を見てもメロンなのに、堂々と「みかん餅」として売られる商品を見たときには、笑い呆れた。「日本語で書けば売れる」ということなのだろうが、食品への信頼性を考えると怖い。
商品もそうならば、店も店。日本語の看板を揚げていながらオーナーは台湾人、中国人というケースは珍しくない。
そんな中、リベルダーデで日系店主が守る老舗本屋カーザ・オノやHAIKAIレコード店が閉店という知らせも。日系の灯が〃東洋街〃に飲み込まれていく寂しさを感じる。 (親)