ニッケイ新聞 2009年9月23日付け
ドナ・マルガリーダ渡辺は、サンパウロ市カトリック日本人救済会が1942年6月に活動をはじめた時からの中心人物であり、戦中戦後の警察抑留者への差し入れ、釈放者への宿舎の斡旋、帰宅旅費の支給、貧困者や疾病者やその家族の救済などあらゆる困窮者の救済にあたっていた。彼女は49年に聖母婦人会の創立させたほか、58年には「憩の園」を開園し、それが昨年7月にめでたく50周年式典をした。彼女が創立に関わった団体が共に立派に残っていること、最初の設立意図が将来を正確に見通していたという証拠か。
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今週末「緑の祭典」を開催する希望の家福祉協会。運営費用の大部分が寄付やイベントの売上げで賄われるが、同祭典の割合が一番大きいという。10月からはリッファの販売も開始され、マット・グロッソやミナス・ジェライス、パラナなどへ協力券を販売しに回るという。政府からの援助はないので、祭典は単なるお祭りではなく、協会の運営にとっては大切なもの。「一人でも多くの協力を願いたい」と同協会は呼びかけている。