チエテ川岸は海水浴場?=ゴザにパラソル、魚釣り=思い出せ浄化キャンペーン
ニッケイ新聞 2009年9月24日付け
世界ノーカーデーと同じ22日は〃チエテ川の日〃で、サンパウロ市内を流れるチエテ川岸には、車の騒音や川からの悪臭をものともせず、ゴザやビーチパラソル、アルミ製の折りたたみ椅子などを広げる人々の姿が見られた。
23日付け伯字紙によれば、一般市民にもチエテ川浄化活動に目を向けてもらうための〃サンパウロ市の海岸〃というイベントのひとこまだ。
非政府団体SOSマッタ・アトランチカが呼掛けたイベント参加者は約80人。バンデイランテス橋中心に、くつろいでいるかに見える人達の胸にある思いは、チエテ川の浄化と再生だ。
実を言うと、今を遡ること18年前の1991年、ラジオ・エウドラードが、チエテ川浄化キャンペーンを展開。当時のフレウリー・フィーリョ知事のもとには120万人の署名も届けられた。
これらの働きかけを受け、翌1992年から始まった浄化計画は、92~98年の第1期、2000~08年の第2期を経て、今年末から、2015年の第3期に入る予定だ。
第1期の計画開始時には270キロに渡って見られた汚染物質による白い泡などは、内陸部のサウトやコンシャスなどでは改善され、目に余るほどの汚染水域は100キロ余りに減ったという。
一方、第1期、第2期には目に見える浄化は起きてないとの声もあるのは事実。サンパウロ市内のチエテ川は水泳やボート、サーフィンなどのスポーツには今も不向きで、緑や動物がそこここに見られ、魚も泳いでいた、かつての姿からは程遠いと、回想する人々もいる。
水中の酸素濃度の測定記録や、沿岸の風景などが、グローボ局の朝の番組で放映されているが、サンパウロ市内やオザスコ市内での水中酸素は0~0・1ミリグラム/リットルで死の川であると実証。
イツーやサウト、ポルト・フェリースでの酸素濃度はやや改善し、1・7~7・6ミリグラムとなっているが、それでも、川面や川岸に見られる無数のゴミや、川岸まで木を伐採して作った牧場などは、人の活動が川を損なってきた証拠だ。
州政府や水道局任せの浄化ではなく、市民一人一人が参加しての川再生への試みは今後も続く。