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アチバイア花と苺祭り=12万人が目と舌で満喫=水面で輝く色とりどりの花

ニッケイ新聞 2009年9月24日付け

 アチバイア・オルトランジア協会(平中信行会長)は、アチバイア市のエドムンド・ザノニ市立公園で4日から20日にかけて各週末「第29回花と苺祭り」を開催した。バス160台の団体客が来場、最終週に5万人が押し寄せるなど、計12万人ほどが会場に足を運んだ。
 展示場では、挿し花の菊人形やご利益があるようにと願いを込めて作られた苺の招き猫が披露され、その前には、写真を撮る人で列ができた。
 毎年装飾が変わる同花祭り、今年は「水」というテーマに沿って噴水や池が作られ、色とりどりの花が水面で輝いた。蘭やバラ、カーネーション、ユリ、ひまわりなどの切り花で溢れ、会場には甘い花粉の香りが漂った。
 「Agua fonte da vida(水は命の源)」をテーマにアチバイアの小学校で行われた絵画コンクールで最優秀賞に選ばれた3年生のジョバンナ・リッテス・フローレスさんの絵が、切り花で見事に再現された。
 展示場の外では、アチバイア日伯文化体育協会が、焼きそば、うどん、寿司などを販売。1日に約270キロ撞いた餅は、盛況のうちに売り切れ。非日系の客も多く買っていった。
 8月の雨で懸念されていた苺だったが、今年も例年通り良い出来栄え。苺の販売所には列ができ、4パック入りの箱を幾つも提げる来場者の姿が見られた。
 そのほか、会場ではその苺を使用したシェイクやアイスクリーム、パフェなど多種多様の苺のドッセ(菓子類)が登場し、来場者を喜ばせていた。サンパウロ市から来たレイラ・ロッシャさん(59)は「毎年来ています。苺がアイスクリームに合っておいしいの」と満喫した様子を見せる。
 ショーは、盆踊りに来場者皆が参加するなど賑わいをみせた。吉田ネルソン副会長は、「皆が喜んで帰ってくれるのが嬉しい。来年は30周年にあたるので、より盛大に行いたい」と話していた。