ニッケイ新聞 2009年10月1日付け
100周年事業の一環としてマナブ・マベ協会(Instituto Manabu Mabe)が工事を進める「マナブ・マベ日伯近代美術館」に、200万レアルの支援が今年中に市役所から出ることが承認されたのを受け、市と同協会との調印式が4日午前10時から、工事中の同美術館(Rua Sao Joaquim, 288, Liberdade)で行われる。
同支援は、野村アウレリオ氏が市議時代に提出した補足令の施行が決定したことによるもの。
リベルダーデ区の旧カンポス・サーレス校を修復し、画家の故・間部学氏をはじめ日系アーチストらの作品を展示することを目的に改修工事が進められている同事業。
2007年に着工し、すでに外装部分はほぼ完成している。昨年5月には観光省から350万レアルの支援合意をとりつけ、またルアネー法を利用した企業からの寄付なども集まってきている。
29日に案内のために来社した間部有剛同協会会長は、今回の補足令により「予算の半分の資金が集まったことになる」と説明し、安堵の表情を浮かべる。
工事は3段階に分かれており、現在は2段階目の内装工事を始める段階にある。「完成の見通しはまだ立っていない」というが、約2500平米には、日伯美術家の展示スペース、彫刻の庭、売店、美術図書館などをつくり、また別棟で講堂を設備する予定だ。
調印式には、カサビサンパウロ市長が出席する予定。