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サンタンデル銀行=業界3位へ躍り出る=最大の株発行で資金調達

ニッケイ新聞 2009年10月8日付け

 業界第4位の西系ブラジルサンタンデル銀行は6日、141億レアルの新株を発売と7日付けフォーリャ紙が報じた。取引価格は、1株が上限25レアルとして23・5レアルで販売。
 これで同行は、123億3700万レアルの資金調達が可能となった。この新株発行は、中国ゼネコンCSCECが7月に発売した73億4000万ドル(128億レアル)を上回り、世界最大の取引となった。
 同新株は7日、サンパウロ市証券取引所とニューヨーク証券取引所で発売される。ブラジルサンタンデル株は、市場価格でブラデスコ株と並ぶものだ。
 金融市場に出回る同行株は総額で939億7200万レアル、ブラジル銀行の782億レアルを上回る。イタウー・ウニバンコの1470億レアルとブラデスコの1002億レアルに次ぐ。
 同行によれば新株で調達した資金は、技術開発と支店網拡大、ローン増額のため、全額ブラジルへ投資されるという。さらに、不動産投資やインフラ投資へも積極的に参加する意向を表明。
 同行は、ブラジル進出によって急成長した。まず1990年、ノロエステ銀行を買収。続いてジェラウ・ド・コメルシオ銀行やメリジオナル銀行、ボザノ銀行、バネスパ銀行を買収。2007年にはABN・アムロ銀行買収で規模を倍増。
 サンパウロ市証券取引所は、同行の参入が、業務内容の透明性や小口投資家の保護などで、ブラジルの資本市場に活を入れたとしている。
 同社の新株発行で、株の発行に優柔不断であった他の企業が刺激され、棚ざらしであった増資案の埃を落としている。証券取引所は今年中、まだ400億レアルの新株消化が可能と見ている。
 サンパウロ市証券取引所に流入する新株購入資金は、殆どが外資。5社が株式公開、新株発行がさらに5社待機している。資金は、土地転がしに使われる。投資先は、政府キャンペーンの低所得者向け不動産建設と分譲。

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