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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年10月8日付け

 先週開催された、松柏学園・大志万学院のお話しコンクールを聞いていて、日本語もさることながら、その内容の深さにも驚いた。
 通り一辺倒の例文ではなく、体験した事柄を話すので、ついつい話に夢中になってしまう。
 どのように内容を決めるのか、気になって先生に尋ねてみると、作文の授業で書いた中で、気に入ったものを選んでいるとか。
 文法は仕方がないが、中身にまで添削が入ると「自分の意見ではない」と言い、暗記をしないという。納得するまで話し合いを重ねるそうだ。
 生徒達が身振り手振りも交え、物怖じせずに堂々と発表をやり遂げた姿には、自信の表れが見てとれた。
 伝えるという意味ではコラム子も同じ立場。正確に伝わらなければ、言葉は単なる飾りに過ぎない。襟を正した一日だった。      (仙)