ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 伯経済新聞が発刊=ベルリンサイズでサーモン色

伯経済新聞が発刊=ベルリンサイズでサーモン色

ニッケイ新聞 2009年10月9日付け

 ブラジル経済新聞が7日、発刊と8日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。購読料は、一部3レアル、年間で990レアル。フォーリャ紙とグローボ紙が中心となり、ポルトガルのオンゴーイング社が30%を出資する。
 5月に廃刊となったガゼッタ・メルカンチル紙が、同紙創刊の動機となったようだ。編集スタイルはガゼッタ・メルカンチル紙を継ぎ、同紙の購読者を狙う。
 新聞協会によれば経済紙の登録発行部数は、ヴァロール紙が5万7900部、ガゼッタ・メルカンチル紙は7万8900部だった。ガゼッタの廃刊でヴァロール紙が唯一の経済紙となったにも関わらず、同紙の発行部数は現在、5万6900部に減っている。
 オンゴーイング社に資金提供をしているのは、オランダの投資家。同社は2009年末、テレビにも経済番組を放映することを計画している。同紙はブラジルの新聞業界に、新しい風を吹き込むと期待されている。
 まず欧州特有のベルリン型サイズ、それにサーモン色の用紙を使う。英経済紙フィナンシャル・タイムスを真似たようだ。ブラジルの伝統的新聞より小型でタブロイド版より大きいが、業界に摩擦を起こすこともないと見られている。
 広告効果では、小型サイズのハンディを織り込む必要がある。幅31・5センチ、高さ47センチ。ブラジルではジョルナル・ド・ブラジルやジュイス・デ・フォーラのパノラマ紙などが、同サイズを採用している。
 最近発刊される北東伯地方の新聞は、このベルリン型のサーモン色を採っている。ジョアン・ペッソーアのオ・ノルテ紙やカンピーナ・グランデのジアリオ・デ・ボルボレマ、北リオ・グランデのナタール紙など。