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青年の大学進学率2倍に=適正年齢での就学も増加=それでも残る性差、人種差

ニッケイ新聞 2009年10月15日付け

 9日付フォーリャ・オンラインや10日付エスタード紙によると、1998年から2008年の10年間に、18歳から24歳の青年の大学進学率が2倍になった。
 IBGE(ブラジル地理統計院)調査によるもので、08年に大学か大学院就学中の青年数は、98年の6・9%から13・9%に上昇した。
 これは、公立高校出身で私立大学に進む青年への奨学金制度ProUni導入や、大学増設などによる高等教育普及への努力の実。ユネスコ調査によると、年齢不問ならブラジルの大学進学率は30%に達するという。
 経験や知識を持った労働者への需要拡大や、大卒者でも就職難といった声は金融危機前からあったが、家庭の事情などから、高卒で就職後、大学を目指す人が居たりすることも反映した数字だ。
 また、08年の高校進学率も、98年の76・5%から84・1%に上昇。適正年齢(就学放棄などせずに進級、進学した場合)で高校に入った生徒は50・6%いた。
 IBGEでは、適正年齢での高校進学は98年の30・4%から改善しており、2018年には70・8%に達すると予想している。
 先進国の、大学進学率50%超、適正年齢での高校進学率90%という数字に比べると低い数値だが、10年での変化は予想以上との声もある。
 一方、20~24歳の青年1650万人の5・2%、18~24歳では2324万2千人の5・37%が、家事手伝いも含めた仕事や勉強もしていないとの報告もある。
 失業から再就職に半年以上という社会事情や労働市場が学歴や経験を要求する様になったことの反映と見られるが、18~24歳では120万人が不就労、不就学者だ。
 また、大学や大学院生の3分の2は白人系。25歳以上で大卒以上の学歴所有者は、白人14・7%に比べ、黒人や黒人系の混血(パルド)4・7%など、進学率や所得での人種差は依然顕著。
 一方、大学進学率や就学年数平均は男性以上、就労率も64・8%から68・5%に上がった女性についても、大卒以上の人の所得平均が、男性3161レアルに対し、2497レアルなど、性差の改善もまだまだだ。

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