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北東伯に秋風吹く=古参と新人の交代期到来?

ニッケイ新聞 2009年10月16日付け

 上院不祥事が2010年選挙に異変をもたらし、往年のベテラン政治家の進退に影響を及ぼしそうだと14日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。全ての党の上議は、再選の自信がなく策に頼っている。
 野党第一党のPSDB(民主社会党)は、看板ともいうべき現党首のセルジオ・ゲーラ上議と前党首のタッソ・ジェレサッチ上議が、上院の再登院が可能か悩んでいる。
 上院の寝業師レナン・カリェイロ上議(PMDB=民主運動党)は、ロナウド・レッサ前州知事(PSB=社会党)とアラゴアス州の1上議席を争うことで、予断を許さない。ベテランの地位が揺らいでいるのは、特に北東伯出身議員だ。
 北東伯では伝統的に、上議が州知事の天下り先であった。ペルナンブッコ州知事を8年務めたジャルバス・ヴァスコンセロス上議(PMDB)は、次期候補者に席を譲った。
 後釜を狙っているのは、ゲーラ上議とマルコ・マシエル元副大統領(DEM=民主党)のようだ。しかし、レシッフェ市のジョアン・パウロ前市長(PT=労働者党)やアルマンド・モンテイロ下議(PTB=労働党)も食指を動かしている。
 マリーナ・シルヴァ上議(PV=緑の党)の大統領選旗揚げ宣言で、エロイザ・エレーナ氏(PSOL=自由社会党)の立場が微妙になった。大統領選を諦めて上議選に出ると、レッサ前知事が障害になる。2007年選挙で同氏は、コーロル上議(PTB)に破れた経緯もある。
 PMDBが副に甘んじることで、PTとの連立は80%が合意したようだ。これは政治的連立ではなく、利害得失的連立が明白。PMDBは地方部に骨のある人間がまだいるが、党上層部ではPT任せのようだ。