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農地改革=入植地はスラム村=分譲後は野となれ山となれ
ニッケイ新聞 2009年10月16日付け
CNA(ブラジル農牧連合)は13日、農地改革省が実施した農地分譲の入植者が、収入を得られないばかりでなく、極貧スラム村を形成していると発表したことを14日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。
農地改革は、農地分譲だけで営農指導がない。入植者は社会疎外者となり子弟の通学はなく、農業生産へのインフラも全くない。農地改革は、ブラジルをアフリカのセネガルにしている。
入植者は1世帯が、最低賃金の4分の1以下で生活している。入植者の72・3%は分譲地で生産せず、他所で収入を得ている。農村にスラム村をつくり、政府当局の無秩序と無計画が入植者を疲弊させている。
当局の係官が農業の素人で、入植者も生産の素人で計画性がない。入植者を得意の生産物で、生計を立てる指導を当局が率先する必要がある。生産技術の指導や生産物の販売経路についても、当局が手配すること。
入植者の75%が営農資金の存在を知らないのは驚異だと、CNAが訴えた。当局に問い合わせると、机の引出しの中に計画書類は放置してあった。これが農地改革だ。