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Iedi=通貨高のリスクは=レアル高克服法は多数ある
ニッケイ新聞 2009年10月16日付け
Iedi(産業開発研究所)は13日、「レアル通貨高騰によるリスク」と題する報告書を発表と14日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。
国際経済の回復に伴い、レアル通貨は昨年12月31日の1ドル=2・337レアルから今月13日の1・727レアルまで、34・5%も高騰。15日15時半には1ドル=1・702レアルも記録している。
ブラジルの国際競争力には不利だが、外貨準備には絶好のチャンスだ。アジア諸国は為替政策と工業政策をセットにして、為替変動の波に乗り生産に励んでいる。ブラジルにそれができないのは、構造的問題のようだ。日本の工業は、円高を見事に克服した。
ブラジルの経済成長は、国内市場の盛り上がりを前提としている。しかし、健全な経済成長には、輸出の勃興と長期投資が必須だ。現在は国際市場席巻のチャンスであるが、レアル高のためにできないという。
レアル高克服のために、国際金融というクッションを使う手段もある。五輪招致やサンタンデル銀行の株売り出しなどのレアル高要因が続くなら、レアル通貨は上がることがあっても下がることはない。
Iediが恐れるのは、工業生産の国際競争力だけでなく、高金利政策や重税政策、不完全なインフラがもたらすブラジル経済の弱体化だ。通貨高による輸出不振を克服した例は、世界に多数ある。無為無策で嘆くのは勉強不足だという。