ニッケイ新聞 2009年10月16日付け
「先生の日」で知られる15日は「良心的消費者の日」でもある。今年の消費者への挑戦は「プラスチックの袋不使用」で、連邦直轄区などで不使用キャンペーンとの報道もあった。プラスチックが土にかえるには100年はかかる。エコバックなどの名で布製の袋を売ったりプレゼントしたりするスーパーもあるが、サンパウロ市のごみ捨て場は既に満杯で、3日からは他市まで捨てに行っているともいわれる中、消費者の小さな努力が、地球を救い、より住み易い環境を作っていく。
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末期がん治療のためサンパウロ州に来ていた3歳児が14日朝、グアルーリョス空港離陸直前の飛行機の中で死亡した。最後はセアラ州に住む家族と共に過ごさせたいと願った父親が危険と知りつつ計画した旅。容態悪化を知った機長が離陸を延期し救命処置も施したが、父親の腕の中で息を引き取ったという。航空会社は、ジュアゼイロ・ド・ノルチまでの遺体移送費と埋葬費の負担を申し出た。
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サンパウロ市南部インテルラゴスでは18日、恒例のF1レースが行われる。16日からは近隣の交通にも影響が出始めるが、副収入を得る準備に余念がないのは、サーキット場近くの家や空き地の持ち主。屋上や窓、ベランダからの観戦希望者や臨時の駐車場利用者が払う金で、電化製品を買ったり大学の授業料を払ったりと、副収入への期待も大きい。周辺にはレーサーにちなんだ名前の道も多く、F1ファンには別の楽しみもあるが、17、18日の同地域への外出は公共交通利用が無難。
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連邦直轄区とサンパウロ州など10州では、18日0時から夏時間が始まる。17日から18日への移行時に時計の針を1時間進めることをお忘れなく。