ニッケイ新聞 2009年10月16日付け
日系イベントで使用される食券はごくごくシンプルなものが多いが、10~12日にクリチーバで行われた「第19回春祭り」は少々違う。「MOEDA MATSURI」と命名され、おしゃれなデザインが目を引く。テーマは、日本神話に登場する天女や姫君。木花咲耶姫(このはなさくやひめ)や天照大神(あまてらおおみかみ)、七夕姫などが50センターボ、1、2、5、10レアルの5枚の紙幣に描かれている。すでに「財布に入れて置くと、幸運が舞い込む」との噂も流れているとか。
◎
アルゼンチン・ブエノスアイレス市のクリーニング規制強化条例をめぐり、抗議活動を続ける日系伝統洗濯店グループを支援―。沖縄県系が中心となり「チャリティーショーと夕食パーティー」を開き、1300人が来場、関係者を感激させたよう。12日付け沖縄タイムズが報じた。同国では、日系が洗染業界で大きな力を占めているからか、すでに市当局などと折衝し、すでに罰金の値下げや検査官派遣の一時中止などを取りつけているとか。ブラジルからもエールを送りたい。
◎
援協に慈善バザーの収益の一部を寄付したヴィラ・カロン文協婦人部。森口イナシオ援協会長と立山道子部長との会話で話題に上がったのは、後継者に関すること。コロニアならどこでも交わされる会話だが、立山部長は「二世もおり、当分は大丈夫」と語り、「(寄付を)いつまで続けられるか分からないが、続くところまでいきましょう」と頼もしい言葉。日系社会を支える女性パワーに感謝しきりの森口会長。