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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年10月17日付け

 デカセギ派遣業をしていた蛯原忠智さんと柳屋守さんの二人が、菓子屋として再スタートを切った(本日付7面掲載記事)。他の派遣業社も店をたたむか、通常の旅行業を続けるか―この二人のように様々な策を図っている。
 開店場所には、かつて日本人街と言われたリベルダーデを選んではいるが、二人は「対象は店の前を歩いているブラジル人。日系人はお菓子をあんまり食べないから」。
 少数派よりも多数派。飲食店や日本食品店を開くことも考えたそうだが、ターゲットを広くしている。それが功を奏してか、店は順調にいっているようだ。
 日本からは、派遣切りにあったデカセギが転身して農業を始めるなどのニュースも舞い込んでおり、日伯両側で新しい活動が芽生えていることをうかがわせる。雪解けて遅い春がやってきた人もいるようだ。  (親)