ニッケイ新聞 2009年10月20日付け
予想を裏切る好天に恵まれた18日のインテルラゴスのF1レース。期待されたルーベンス・バリチェロは、ポールポジションでスタートしたものの、タイヤパンクなどの不運に遭って8位に終わり、チームメイトのジェンセン・バトンの年間優勝が決定。年間順位が2位から3位に降格のバリチェロは、11月にもたれる最後のレースに年間2位復帰をかける。
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一方、〃とどまるところを知らぬ快進撃〃の言葉通りだったのは、サッカー女子リベルタドーレス杯でのサントス。女王マルタはもちろん、若手選手も活躍し、決勝ではパラグアイのチームを9対0で破る猛攻。ペレーの若かりし頃、同杯を2度獲得したサントスが、今度は女子で初の同杯受賞の金字塔を建てた。
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効果疑問視の声もあるサンパウロ市マルジナル・チエテの車線拡張工事。19日夜~2月8日実施の五つの橋周辺での交通規制では、迂回路とされた橋二つが11月から交通規制の対象となるなど、混乱が続きそう。工事担当の技術者まで「あとは天に祈るのみ」と言ったというが、通勤や通学、クリスマス(ナタール)商戦前の荷物を運ぶトラックなどへの影響は必死で、テレビキャスターも来年まで規制開始は待てなかったのかと質問していた。机上で線引きをする当局担当者には、市民生活や経済活動は無縁?
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サッカーのW杯や五輪開催に沸くリオ市で、不動産価格高騰が始まっている。土地転がし的に不動産を購入して手放す予定の人もいるが、二つのイベント向けの必要投資額は、ルーラ政権7年間の投資総計以上とも。中銀総裁にも保証させての招致活動だっただけに、資金不足で開催不能の言い訳は許されないが・・・。