7歳少女を警察に連行?=校内でのケンカ止めきれず=教師や警官の対応に疑問
ニッケイ新聞 2009年10月21日付け
サンパウロ州カンピーナスの公立校で14日、級友とケンカした7歳の少女が、校長室に連れて行かれた後、警察署にも連行されると言う事件が起きた。
17日付伯字紙によれば、事件のきっかけは、クラスでのお菓子の取り合い。多動性の問題で治療中の少女が級友とケンカしているのを見た教師は、少女のみを校長室に連行。恐怖心にかられた少女はますます自制心を失い、教職員にも暴行をしたという。
この時、少女をコントロール出来なかった学校側は警察に通報。駆けつけた警察官も暴行されたため、警察署への連行となったという。
ただ、この場合問題となるのは、問題の少女が7歳で、学校側も少女の持つ問題と治療中であることを知っていたにもかかわらず、警官による連行を許したということ。母親によれば、少女は大声を出したりはしたが、教職員や警官に手は触れていないともいう。
児童相談所職員によれば、12歳未満の子供の警察への連行は法的に認められておらず、学校と警官の対応の双方に問題があることになる。
学校側は取材に応じなかったというが、警察側は、青少年担当部署に連行したが担当が不在だったため、通常の警察署で調書を取ったと説明。
警察側は、調書は校内で取るべきだったとし、内部調査も約束したが、警官の現場到着については、通報を受けたとする警官に対し、州教育局担当者は、警官はパトロール中に学校に立ち寄り、たまたま現場に遭遇との文書を発表した。
これに対し、少女の母は、校長が通報したとの少女の言葉を強調。少女自身は、警察に赴いた年長の兄が保護者代理として調書に署名後、帰宅を許された。校内にいた別の兄は、知り合いの婦人を連れて来るから5分待ってくれと頼んだが、戻った時には少女は連行されていたともいう。
半数は成人後も問題が残る、多動性や衝動性、注意力欠損の問題を持つ児童は約5%。少女の母は、何か問題が起きればいつも娘のせいになるなど、娘に対する学校側の姿勢も問題視。当日も少女に圧力をかけるなど、指導能力や責任所在に疑問が残る校長らについては罷免を求める考えだ。