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カルテル防止=国際犯罪に備える=欧米当局が捜査協力を提言
ニッケイ新聞 2009年10月21日付け
米国とEUの反トラスト捜査官が、連邦警察や検察庁と国際カルテル防止のために共同前線を構築するために来伯中と13日付けヴァロール紙が報じた。
欧米では、カルテルはホワイト・カラーの犯罪とされ、罰金は高額で禁固刑は免れない。法務省は8日、連警本部に26州の連警支署長と検事100人を招集し、欧米捜査官を交えたカルテル防止合同会議を開いた。
欧米方式を導入し、ブラジルにも高度のカルテル対策を設置する。カルテルは首謀者が貴族然とし、近寄り難い雰囲気があるため捜査官がたじろぐ。しかし、米国では60歳以上の貴婦人を投獄した経緯がある。
カルテルで立件されると、トップを始め幹部管理職が数珠繋ぎで投獄される。フィナンシャル・タイムスがいつも報道するので、株主は株価の下落に注意する。ブラジルは法的にも習慣としてもカルテルに対し寛容だ。