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ルーラ大統領=「王が死ねば次の王の時代」=選挙との混同批判へ=些細な了見と一蹴=ロウセフは第3期政権に非ず

ニッケイ新聞 2009年10月23日付け

 ルーラ大統領は21日、「ロウセフ政権はルーラ第3期政権ではない。王様が死んだら、次の王が控えている。連立への根回しは勝者の知恵。ブラジルでは、キリストでさえ、ユダを呼んで連立関係を組む」と述べたことを22日付けフォーリャ紙が報じた。サルネイ上議は民主形態が守られるために上院議長へ据えているのであって、灰色議員との癒着ではないとした。官房長官の工事視察同行は、自然なことで咎めることではない。新聞は報道が役目で、監視ではないと声明を発表した。

 ルーラ大統領の次期大統領選に向けた根回しは、選挙法の網を潜る違法行為という報道に対し反論した。ルーラ大統領の支持率を後継者へ移植するのは、手品の種明かしではないという。
 ロウセフ政権誕生の暁には、自分で独自色を出すのが宿命だと述べた。最高裁のメンデス長官が、ロウセフ担ぎ出しは選挙法に抵触と発言したことで、大統領はささいな了見だと一蹴。
 ロウセフ官房長官をPT(労働者党)にはからず、独断で次期大統領候補に推したのは、後のものが先になる天国のルールを適用したもの。政治の世界では、力のあるものが他を制すという。
 後継者の人選は難問中の難問。ブラジルの左派政党には適当な人物がいない、だから外部から呼び寄せたという。適当な人物とは、次元が異なるので説明できない。
 官房長官の視察同行に批判が喧しいが「自分が生んだ子の成長具合を見にいくのがなぜ悪い。法令は、我が子に会いに行く時期を定めている。それを過ぎると会えなくなる。それまでは母親の責任下にある」と大統領。
 サルネイ上院議長の留任は、ブラジルに民主形態が保持されるための安全保障。同上議が議長に就任するときは、選挙で選んだ。賛成票を投じた人間が、1カ月後にその時の空模様で引きずり下すのは、民主主義の精神逸脱だとしている。
 大統領は高額所得者のポウパンサ(貯蓄投資)課税を今年中に行なうと発表した。政府は消費市場を盛り立てるため、所得の是正を早期に行なう考えだと語った。
 ブラジルを背負っているのは、大統領一人ではない。1億9000万の国民、特に経営者はブラジルの未来に責任があるという。「金融危機に際し従業員解雇で危機突破を試みたのは、経営者として最低。ヴァーレのロジェル・アギネリには、有り金をはたいて内部充実に努めろ、といった。いままで行っていたことを、マンネリで継続するのが能ではない」と語っている。

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