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政策金利=8・75%据え置き決定=通貨高抑制で引き下げ期待
ニッケイ新聞 2009年10月23日付け
中央銀行は21日、政策金利を市場の予想通り年8・75%に据え置くことを決定と22日付けエスタード紙が報じた。
全国工業連盟(CNI)のモンテイロ会長は、政策金利を産業の置かれた立場を無視した隔世的判断と評した。インフレは制御されローンも行き渡り、金融危機の後遺症に悩む企業を助けるため、金利の引き下げに努めるべきだという。
サンパウロ州工業連盟(Fiesp)のスカッフ会長は、高金利とスプレッド金利高が現在の2悪だと述べた。2010年の予想インフレも低く、実勢金利は世界中ゼロ金利となっている。それなのに高金利を維持する理由はないとしている。
しかし、消費者保護センター(Procon)の計算によれば、現在の実質金利は月5・21%で、年利では83・84%。まだブラジルは金利高だとして、レアル高抑制のため金利の引き下げを期待している。