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ニッケイ新聞 2009年10月24日付け

 22日午後9時頃、サンパウロ市リベルダーデ区グロリア街で人が銃で撃たれる事件が発生した。バイクに乗った2人組が、車中にいたブラジル人男性(50)に向け4発を発砲、男性はグロリア病院に運ばれたが死亡した。犯人は未だ捕まっていない。被害者の男性はカジノのオーナーで、マフィアに狙われたという噂も。事件発生時通りには人が多く、一時騒然とした空気に包まれていた。
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 2006年に移住50周年を迎えたドミニカ日本人移住の歴史をまとめた記念誌「青雲の翔」(2千部、6500円)が来月2日に発刊される。南日本新聞が報じた。現地に残るお年寄りらのインタビューや、当時のモノクロ写真をはじめ、三、四世の寄稿も。A4版サイズで371ページに及ぶ。現地日系人協会の嶽釜徹会長は、「移住者の体験談は、祖国とは何かを問いかける内容」と話している。
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 弊紙で週一度の掲載を始めた「田中宇の国際ニュース解説」。読者から、「読み応えがある」など好評の声が編集部に続々と届いている。ただし「知らない言葉がある」との意見も。その一つが「ネオコン」。フリー百科事典『ウィキペディア』によれば経済や政治の新保守主義者(英語=ネオコンサバティブ)の略称がネオコン。「保守の一つ。米国において、今日のタカ派外交政策姿勢に非常に影響を与えている。元祖ネオコン思想家の1人であるノーマン・ポドレツによれば『ネオコンは元来左翼でリベラルな人々が保守に鞍替えしたからネオなのだ』と定義しており、ジョージ・W・ブッシュなどに代表される、いわゆる旧来保守と区別」されているという。