ニッケイ新聞 2009年10月27日付け
サンパウロ州職業斡旋局(SERT)のアフィフ・ドミンゴス長官は、サンパウロ州国民金融公庫(BPP)が個人経営者(MEI)向けローンを月利1%から0・7%へ引き下げたことを発表と26日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。
より多くの人が失業から足を洗い、独立を目指すための雇用の安定と所得の向上、増産が目的であると、セーラサンパウロ州知事が利用を奨励した。千レアル以下のローン申請の手続きは、簡略化したことも同長官が報告。
支払いは60日間の据え置き、その後は分割払い。2回目のローンは、90日間の据え置き。以後同じ。保証人の所得証明は不要。2回目からは保証人も不要。ローンの保証は、以後市のMEI基金が行なう。
12月からのローン申請は、インターネットhttp//www.bancodopovo.sp.gov.brで行なうことができるようにもなる。これは、州政府が行なう慈善事業ではなく金融取引。サンパウロ州全域に営業範囲を広げる。州は同ローンのために、1億2千万レアルを用意していると発表した。
州政府は09年末までに、州内425都市へ支店を設ける。10年末まで、さらに172支店。営業は、旧ノッサ・カイシャ方式を採る。債務不履行は1・2%に留まっている。ローン最高額は、7500レアル。最長期限は36カ月。
サンパウロ州では過去2カ月間に、1万9千人が非正規雇用や無許可経営から独立経営者へ登録した。独立経営者となるなら、課税対象とならずに済む毎月3千レアルを売り上げるのがよい。共営者の参加は禁じられているが、使用人は一人まで、正規雇用として許される。