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為替半変動制=人民元に泣くブラジル=国際経済を揺さぶる中国
ニッケイ新聞 2009年10月27日付け
ブラジル市場が執拗な攻勢を掛けられて後退に次ぐ後退を余儀なくされている中国製品を送り出す同国の為替政策を、国際経済の脅威としてFRB(米連邦準備制度理事会)が俎上に上げたことを24日付けフォーリャ紙が報じた。
中国の為替市場は、需給の法則で動く変動制ではない。国際市場で評価される為替率を基準に、政府が設定する目標率で決まる半変動制。数多くの低所得層を抱える中国では、金融システムが不安定なため妥当な為替政策と見なされている。
1990年のアジア金融危機の折、この為替方式が中国を救った。中国は人民元を妥当な通貨価値に固定し、相場に振り回されることを回避した。人民元はドル通貨にリンクしたのだ。
しかし、中国の生産性は桁外れに高いので、人民元が相対的に引き下げられ、国際市場で価格破壊現象を起した。そのため中国の外貨準備高は偏重し、各国が通貨の引き上げを求めたが、中国政府は拒否した。
中国は外貨準備を梃子に原料の大量購入を始め、インフレを引き起こすようになった。ドル安に合わせ人民元も下がるので、中国の輸出攻勢は続く。コモディティ市場の相場撹乱も続きそうだ。