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レジストロ=海外文芸祭で入選=「私の心あげるねママイ」

ニッケイ新聞 2009年10月27日付け

 今年7月、日本の海外日系文芸祭実行委員会は第6回海外日系文芸祭(通称=みなとみらい文芸祭)を実施した。横浜で開催されたこの文芸祭には、学生のカテゴリーで日本を始め、アメリカ、カナダ、パラグアイ、ブラジル他世界各国から1382作品が応募された。そのうち125の短歌や俳句の優秀作品が入選した。
 その入選作の中に、ブラジリア日本語モデル校の生徒4人の作品とレジストロ文協の日本語学校の生徒2人、チフェニ・アパレシーダ・ダ・シルヴァさん(10)の短歌と早川正ジオゴさん(15)の俳句が含まれている。
 チファニさんは、非日系人でレジストロ文協の日本語学校で日本語を習い始めたのは2年目前、8歳の時であった。親戚に日系人がいるわけではないが、日本語の勉強が大好きで休まずに学校に通う。彼女の短歌の入選作は「バラの花トゲがあるからあげないけれどわたしの心あげるねママイ」と母親を思う素直な子供の心を歌ったもの。
 早川さんも同文協の日本語学校で日本語を習い始めて1年半で、やはり日本語が大好きで一生懸命勉強している。彼の俳句の入選作は、「夏が好き!ピコレを食べてまた泳ぐ」。ジオゴ君は暑い夏が大好きだ。ピコレを食べて一休みをしてまた又泳ぐ。暑い同地の夏と元気ハツラツとした子供が目に見えるようだ。
 同文協関係者はみな、「チファニさん、ジオゴ君おめでとう」と祝っている。