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フィデル・カストロ=妹がCIAのスパイ=大量処刑に落胆し寝返る

ニッケイ新聞 2009年10月28日付け

 キューバのカストロ前、現議長の妹、フアニッタ・カストロ氏がCIAのスパイであったとする回想録を刊行と27日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。
 同氏は、キューバのバチスタ独裁政権打倒まで兄達に協力した。しかし、革命後の大量処刑や急速な共産主義傾斜に期待を裏切られたという。その頃、在ハバナブラジル大使ヴァスコ・L・ダ・クーニャ氏の妻ヴィルジニアさんに説得され、CIA(米中央情報局)の諜報員となった。
 クーニャ大使は帰国後、伯外相に就任している。フアニッタ氏は64年にメキシコ経由で米国へ亡命し、現在はマイアミで小さな薬局を経営。
 回想録は同氏が口述し新聞記者が記述。1961年にキューバ担当のCIA責任者と会うためメキシコへ渡航し、兄達に危害を加えないことを条件に協力を始めた同氏は、キューバ潜伏中のCIA工作員に活動資金を運ぶ担ぎ屋。その家は反政府関係者の避難所だった。

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