ニッケイ新聞 2009年10月29日付け
サンパウロ市地下鉄のセーとイタケーラ両駅で、車両とホームの間に、障害者の乗り込み補助と事故防止用のせり出しをつけることに。車両とホームの隙間に足をとられての骨折や小さい子供が落ちる事故も多く、10センチ以上の隙間に保護具をとの条例発効から4年後の処置。他の駅にも順次拡大というが、品質管理のISOいくつとの宣伝前に、日本の自治体並みの〃すぐやる課〃が必要?
◎
27日午後、サンパウロ州カンピーナスの少年院で暴動が起きた。人質3人をとっての暴動での負傷者は5人。収容人数72人の所に70人の好待遇だが、逃亡を試みたための暴動収拾には5時間を要し、負傷者1人を含む、収容中の青少年5人が他の少年院に移送された。
◎
綿などと混ぜると軽い生地が出来ることで好評なポリエステル。Eファブリックの銘柄で作品を発表しているオスクレンなど、消費者の好みに敏感な高級服メーカーを中心に服飾業界での再生繊維利用は益々拡大中だ。再生ポリエステルの元はペットボトルで、繊維業界が利用するペットボトルは、市場での回収量の半分を占める。
◎
ブラジル人にはお馴染みのシッチオ・ド・ピカパウ・アマレロの作者モンテイロ・ロバートが学んだ学校が、サンパウロ市のクラコランジアにある。1885年創設のリセウ・コラソン・デ・ジェズースで、最盛期には3千人以上の生徒が居たが、場所柄、生徒が強盗に襲われた、近所に麻薬常用者がたむろ、などの問題もあり、現在の生徒は288人。麻薬常用者が見えない様、窓は針金で閉じて授業という同校だが、3度も強盗被害に遭っても同校に通う生徒は、先生達が生徒の習得度を本気で心配してくれると。