ニッケイ新聞 2009年10月29日付け
【既報関連】ブラジル日本会議(小森廣理事長)は、「嵐の中の灯台~親子三代で読める感動の物語~」のポルトガル語版「Um Farol No Meio Da Tempestade」(271頁、二宮正人訳、40レアル、3千冊)の出版記念会を24日午後、サンパウロ市内ホテルで行った。
サンパウロ州教育局マリオ・コーバス教育関連センターのマリア・サーレスコーディネーターやCEL(Centro de Linguas)のアルレッテ・カヴァレイロ・パウラ・リマ責任者、ビバ・ジャポンの日野寛幸コーディネーターをはじめ約50人が訪れた。
あいさつに立った小森理事長は、多くの協賛者や理解者に感謝したうえで、「100周年で、何かブラジルに恩返しをしようと思い、青少年に対する教育が永遠に残ると考えた」と経緯を説明。
「倫理や道徳の面で立派な国になるように、この本を大いに利用していただきたい」と述べた。
翻訳した二宮氏は、「特にこのような倫理・道徳を述べる本の翻訳は難しい」としつつも、「先月来日した際、100冊ほど在日ブラジル学校に配った。日本語が分からない子供たちに読んでもらえるだけでも、やった甲斐があった」と振り返った。
昨年の日本語版の寄贈に続き、ポルトガル語版の寄贈を受けることになったマリア・コーディネーターは、「イラスト付で内容も優れたこの本は、子供たちの励みになる。光栄なこと」と感謝を表し、「また2冊目が出版されることを期待している」と話して会場を笑わせた。
後日、サンパウロ州教育局へのポルトガル語版の寄贈式が行われる予定。同書はリベルダーデの日系書店や同会議(11・3107・1307)で販売している。