ニッケイ新聞 2009年10月31日付け
【北京共同】中国紙の南方日報(電子版)は28日、中国とブラジルの間で人民元建ての貿易決済が初めて行なわれたことを報じた。
経済成長が著しい主要新興4カ国BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の間で自国通貨建て決済が進むことで、ドルを介さない取引が拡大しそうだ。
この貿易は中国のエアコンメーカー大手の珠海格力電器(広東省珠海市)が、国有大手商業銀行の中国銀行を通じて、ブラジル側から数百万元を受け取ったといい、3日間で手続きが完了したという。
中国は今年7月、本土の一部地域や香港、マカオなど自国領のほか、東南アジア諸国連合(ASEAN)の一部との貿易で試験的な人民元建て決済を開始した。
ブラジルもアルゼンチンとの貿易決済で両国通貨の使用を始めている。