ニッケイ新聞 2009年10月31日付け
11月4日から6日までサンパウロ市エスポ・センテル・ノルテ・パビリョン・アズールで開催される「第11回ブラジル国際環境産業見本市(FIMAI)」に、今年も日本勢が乗り込む。JETROサンパウロセンター(日本貿易振興会)が日本パビリオンを出展し、8社、1機関が日本の最新技術をブラジル市場に売り込む。
経済産業省資源エネルギー庁から委託を受けて参加するのは今年で3回目。月刊環境産業雑誌「Revista Meio Ambiente Industrial」などの主催、世界から9カ国が出展する。
案内のためにニッケイ新聞に訪れた佐々木光所長は、「ブラジルは環境問題に対する認識はまだまだだが、マーケットとしては大きい」とし、「日本は欧州などに比べて出遅れているが、食い込める可能性がある」と説明する。
また、ブラジルは世界の中でも電気料金が高く、省エネ機器の潜在需要が高い。
世界的な不況の影響で昨年に比べて日本の出展企業が減ったものの、「日本で、不況の打撃が少ないブラジル市場が脚光を浴びてきている。ライバルは多いが、(JETROも)協力して売り込んでいきたい」と意気込みを語った。
一緒に来社した兵藤栄寿広報担当部長の説明によれば、消費材関連の内容が多い。ホンダ社の世界初フレックス・オートバイやパナソニックの省エネ長寿命の発光ダイオード、キャノンのリサイクル素材を活用した複合機、川崎重工の高効率ガスタービンエンジンなどを売り込み、後日ワークショップも行う予定。
【FIMAI】入場無料。◎会場=エスポ・センテル・ノルテ・パビリョン・アズール(Rua Jose Bernardo Pinto, 333 – Vila Guilherme)。◎時間=午後2時から9時。◎問合せ=0800・7701・449/サイトwww.fimai.com.br。◎日本パビリオンに関する問合せ=JETRO(11・3141・0788)。