15都市の車は2人に1台=8年で保有台数76%増加=懸念される大気汚染悪化
ニッケイ新聞 2009年11月4日付け
ブラジル地理統計院(IBGE)と国立交通局(DENATRAN)のデータを元に調査した結果、人口が40万人以上の都市と各州都、計58市の内、15都市では、住民の2人に1台以上の割りで車を保有していることが判明と2日付G1サイトが報じた。
パラナ州クリチバ、ゴイアス州ゴイアニア、サンパウロ州リベイロン・プレット、サンジョゼ・ド・リオ・プレット各市は1・6人に1台、サンタカタリーナ州フロリアノポリス、サンパウロ州カンピーナス、サントアンドレ各市は1・7人に1台、サンパウロ市は1・8人に1台など、15市は2人に1台以上の車を保有。ブラジリアは2・3人に1台、リオ市は3・2人に1台となっている。
車の利用削減を目指すNGO団体「ノヴァ・サンパウロ」のマウリシオ・ブロイニジ氏は、「州交通局統計はもう使われていない車も含んでおり、実態を反映していない可能性がある」としつつ、「2人に1台という数は非常に多い」と認めた。車普及と渋滞について、同氏は「サンパウロ市より車保有率の高いクリチバ市は、公共交通機関が発達しており、渋滞はサンパウロ市程ひどくない」という。
リオ市の車保有率が比較的低いことについて、リオ連邦大学(UFRJ)交通技術計画担当のパウロ・セザル・リベイロ氏は「ここ数年、車の保有率は高くなってきており、渋滞も悪化してきている」と明かした。
車の普及は、経済発展に伴い顕著に拡大している。10月25日付同サイトによれば、全伯の車両数は過去8年で2千4百万台、76%増えた。特に、ゴイアス州アパレシーダ・デ・ゴイアニア247%、トカンチンス州パルマス239%、アマパー州マカパー160%、ロンドニア州ポルト・ヴェリョ141%など、北部や中西部の都市で大幅に増加している。
サンパウロ州交通局(DETRAN)元局長シロ・ヴィダール氏は、「車普及の問題は、新車が増えても古い車の数が減らないこと。汚染物質の排出量が多いのは古い車なので、車の増加によって大気汚染が次第に悪化している」と説明した。
大気汚染対策として、全国環境審議会(CONAMA)がサンパウロ州やリオ州などの5州に車両環境検査を義務付けたことについて、同氏は「サンパウロ市では2002年までに製造された車は検査免除とされているが、10年以上の車やバスにも検査を実行すべきだ。古い車の処分対策も、議論すべき課題だ」という。