ニッケイ新聞 2009年11月4日付け
「日本人、日系人と一緒にサンバを踊りたい」―。サンパウロ市サウージ区のエスコーラ・デ・サンバ「バロッカ・ゾーナ・スル」(Av. Professor Abraao de Moraes, 1800)が来年2月13日のサンパウロ市アニェンビ会場でのカルナバル参加に向け、日本人・日系人だけのアーラ(連、隊)を企画、メンバー来社、参加を呼びかけた。
「ARIGATO! Hora nao tem de que. Esse enredo a Barroca ofereci a voce(アリガトウ。どういたしまして。バロッカがこの曲をあなたにプレゼントします)」―。
1983年に「日本人移民75周年」をテーマにして、約200人の日系人・日本人が集まってサンバしたのが、このチームだ。
「チームにとって強烈に印象に残るディスフィーレだった」と来社したマリア・ジョゼ・バロンコさん、イオネ・マルチンス・ホドリゲスさん、内田アルベルトさんは振り返る。以来、26年経った今でも、この曲はチームで歌い継がれているという。
「日本移民をテーマにしたのは、ブラジル中でうちが最初なんだよ」と話すのは、青年部副部長のウンベルト・レアル・フェルナンデスさん。
「仲間からアイディアを聞いたとき、何で今までこんなに良い企画に気づかなかったんだろうって。また日系人と踊れるのが楽しみ」と熱い思いを語る。
「サンバが踊れなくても大丈夫。みんな初めはそうだから。バッテリア(打楽器)が鳴り出したら、自然と踊れるもの」と呼びかけた。
今年のテーマは「ベイジョ(口づけ)」。月と太陽、母親と子供の口づけなどをアーラごとに表現する。参加費は、衣装代(約100レアル)。 詳細などはウンベルト(11・9895・7699)、ファビア(9446・4160)。