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米の国際相場高騰=アジアで干ばつと台風被害
ニッケイ新聞 2009年11月5日付け
米農務省(USDA)は10月28日、2010年米生産が前年比2・7%減と需要を下回り、米価が1960年の水準に値上がりすると発表したことを29日付けヴァロール紙が報じた。
米価は短期間に昨年並みに高騰する見込み。生産地が干ばつと台風に見舞われ、シカゴ穀物取引所は、11月渡しの先物価格を41ドル50セント高の1ハンドルウエイト当たり13万9150ドルにつけた。
USDAの報告によれば、南米は干ばつで、灌漑栽培も減反したため減産模様。インドはモンスーンによる水害を被り、収穫は18%減。米輸出国のインドが、300万トンの米輸入を決定。フィリピンはサイクロンの被害を受けて、2010年米の前倒し発注を行なった。
インドの米輸入で、タイでも米価が25%上がった。世界の米市場は、薄氷の上を歩く思いでいるようだ。