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東西南北

ニッケイ新聞 2009年11月5日付け

 4日夜、サッカーのブラジル選手権でグレミオ戦に臨むサンパウロは、ポイントではパルメイラスと並んだ上、優勝の可能性も36%とパルメイラス(35%)を僅かにリード。1戦毎に気をもむ人もいるが、他の上位チームの試合は7、8日に行われるため、勝ってもすぐにポイント比較出来ないのが辛いところ。追う立場の方が気が楽な事も多いが、終盤は追いつ追われつの好展開。
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 コペンハーゲンでの国際環境会議で提示するためのブラジルの温室効果ガス削減目標決定は、またも延期されたが、国際的な地球温暖化の影響は各地に広がり、4日付フォーリャ紙は、チリとアルゼンチンの間に位置するアンデス山系で、万年雪が崩れて融けていく様を撮った写真も掲載した。
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 日本の自動車メーカーとしては最後までF1レースに留まっていたトヨタが、3日にF1からの撤退を表明した。先日のサンパウロ市インテルラゴスでのレースで、粘り強い走りを見せた小林カムイがどこのチームに移籍するかは不明だが、日本の企業名入りのレーシングカーが、サンパウロ市のサーキットからも姿を消すのは、やはり寂しい。
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 エスピリトサント州では3日、雨に伴う土砂崩れで一家3人が死亡するという事故発生。浸水などで自宅を離れなければならない人は、3日の時点で1万人以上という。自然の脅威が人々の生活を脅かす雨の時期が来ようとしているが、10月27日にダムが溢れたサンパウロ州コチア地方では、川の水深が10センチしかない所もあるなど、早めの防災対策が必要な所は全国各地に。一方、高温で乾いた天気が続いている地域では、屋外での運動などの時間を熟慮し、水分補給も忘れずに。