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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年11月6日付け

 「灯ろう流し」といえば、サンパウロ州レジストロ。55回目を数えた今年も約3万人が訪れ、2250基がリベイラ川の水面を彩った。打ち上げられる花火とともに、〃水郷の町〃の風物詩だ。
 実はーといっては何だが、サントスで昨年から灯ろう流しが始まった。
 サンビセンテの太鼓も披露され、盆踊りも。用意された100基の灯ろうは、会員の一人が骨組みを作り、有志らが紙を貼り付けた。
 こじんまりとしたものだが、サントス日本人会の家族を中心に、温かい雰囲気で進んだようだ。
 「派遣中の2年間は、お盆のお参りができないな」と思っていたというJICA青年ボランティアの内田貴子さん(28、愛知)は、「地球の反対で祖父母の冥福を祈りました」と感慨深げ。
 移民上陸の地で100周年を機に始まった先祖を敬う日本文化。末永く続けて欲しい。 (剛)